2015年9月11日金曜日

スクラップ価格の下落。。リーマン水準の予感。

jr.です

ようやく猛暑がひと段落を迎え、工場の稼働もスムーズになって、
仕事の効率も上がる時期に来ての、プチブレイク。。市況はそんな
によくないようです。

 私たちの鋼板切断加工は、いかにロスを少なくするかによって収
益の優劣が出てきます。よって、発生するロス=スクラップは、我々
加工業者に大きな影響を与えます。今、そのスクラップ価格は低迷
しています。そのスピードは早く、この1ヶ月で5000円以上値下げ
されています。こうなってくると、ロス分の赤字はどんどん増えてしま
います。通常販売される鋼板価格の3分の1くらいが、スクラップ価格
になりますが、私たちの業種は、ロス分を製品に反映しなければなら
ず、反映しなければ赤字が増えてしまいます。そのロス分の赤字を
ある程度まで埋めるのがスクラップです。実際、ロス分を反映出来て
いない現状があるなかでの、スクラップ価格の下落は、かなり厳しい
影響が出てきます。

 ただお客様の認識は、我々とは違います。スクラップはやがて鋼板
、形鋼等の原料の中に含まれます。そうすると、必然的に値を下げた
スクラップが入るので、原料価格も下がり、鋼板価格も下がるだろうと
いう認識です。しかし実際には、鋼板価格に反映されるのは早くても
半年から1年です。その間は、現状の鋼板価格で契約されます。と
てもスクラップ下落には追いつかない。赤字幅は膨らみます。どうして
もスクラップ下落=原料の下落の構図を描くお客様の気持ちも分かる
のですが、実際は原料とは同じ価格で引き取ってもらえないスクラップ
なので、それが安くなると厳しくなります。

リーマンショックでは、事前のスクラップ価格が原料価格に迫るほどの
勢いがあったのにもかかわらず、ショックによって一気に下落し、高価格
で購入した材料の処理が間に合わずにかなりの損失を出してしまいま
した。そういった悪夢がまたくるのではないかと、各社ビクビクしながら
仕事を続けています。メーカーは今回一気には下げないようですが、弱
気なのでいつ下げるかわからない状態です。秋口には仕事がまた多く
なるといいますが、見通しは悪いようです。

これからのスクラップの動向が気になります。