2013年2月20日水曜日

先の見えないデフレ脱却。

 jr.です。

 「アベノミクス」による積極的財政金融政策によって、ずいぶん空気が変わったように見えます。ただ、これは空気が変わっているだけで、実質的に景気が回復しているわけではありません。何もかもがこれからなのです。

 インフレターゲット2%の、貨幣増刷政策は実質効果があるのか、疑問視せざるをえません。デフレ脱却のためとはいえ、世の中の空気が賃金上昇傾向にないのです。皆の財布が潤わなければ、何の意味もないのです。政府は積極的に企業に賃金上昇へのアプローチを続けていますが、大企業に対して今の政策では、一部の企業が得をするだけで全企業に反映されるとは思えません。実際、製造業の主を占める自動車関連は円安によって莫大な利益を上げる一方で、傾向として上昇している原料、材料の価格はコスト増を理由に値下げを求めてきています。これでは、下請けで働く中小企業に利益をもたらすことはないでしょう。自分たちだけの業界が潤えばよいという古い考え方は、誰に対しても得をもたらすことはできないと思います。デフレ脱却を唱えるなら、まずこういった大企業の、自社中心、自業界中心の考え方を改め、全体の底上げを求めていかなければならないでしょう。政府は、今まで通り経済団体に対してしか提言するのではなく、産業界すべての企業に対して、デフレ脱却のための建設的な交渉をしなければならないと思います。せっかくの景気回復の機運に水を差さないためにも、2の手、3の手を求めて、もっともっと全体経済の活性化を促す政策をぶち上げてほしいと思います。