jr.です。
15年前のこの日、私は東京に向かう新幹線の中でした。
明日には未曾有の災害が起こることも知らず、成人式を
実家で過ごし、大学のレポートの締め切りが迫っていたの
で、朝の新幹線で東京に戻り夕方から友人とレポートを仕
上げる約束をしていました。結局、友人は挫折し、私は夜
中までかかってレポートを仕上げて、そのまま眠りにつき
ました。いつもラジオのスイッチを入れたままで寝る癖が
あったので、FMから流れる音楽を心地よく聞きながら眠
っていました。
何時かわかりませんでしたが、ラジオから「神戸が地震
です。神戸に大変大きな地震が起こったようです」という
アナウンスが流れたような気がしましたが、夜遅くまでレポ
ートを仕上げていたので、夢の中の出来事と思ってしまい
寝ていました。
17日の朝10時ぐらいに目が覚めて、何の気もなくテレビ
をつけました。その目の前には、信じられない光景が広が
りました。あの瞬間は、今でも記憶しています。折れた阪神
高速の橋脚が、何本も折り重なるように倒れた、あの空撮。
茫然としていた私に、友人が「お前の家は大丈夫か?姫路
なら神戸に近いんじゃないのか?」という問いに、我に帰り
ました。電話をあわててかけたが通じない。。私の脳裏に
最悪のことが広がりました。昼すぎになりようやくつながった
電話で、無事がわかりましたが、それから10日間ほどテレビ
をつけっぱなしで、神戸の様子をずっと見ていました。義援金
を初めて送りました。
震災によって、将来の夢も変わりました。マスコミ絶対志望
だった考えが、震災報道をずっと見て自信をなくしてしまいま
したし、すごく震災がいろんな人のその後の人生に影響を与え
たと思います。兵庫県人でいるかぎり、この出来事は一生忘れ
られないでしょう。また、忘れてはならないと思います。
合掌。