2009年5月27日水曜日

技術者を育てる環境づくりよりも。

 jr.です。

 ちょっと近年気になることを今日は書きたいと思います。
 
 技術者の養成や職業訓練などのための制度や施設の整備などが
最近急速に行われています。昨今、昔は匠といわれた技術者や職人
が減ってきているのは周知の事実です。私もこの制度や整備が、悪い
ことだとは思っていません。しかし、大事なことを忘れているような気が
します。それは育った技術者や職人が、その力を発揮できる職場環境
が減ってきているのではないかということです。

 ある会社では、大手の取引先から材料供給、加工工程なども牛耳ら
れてしまい、大手の論理のもと会社運営がされてしまっているというこ
とを聞きます。技術者や職人に払われる給与自体も、ほぼ技術料は
加味されない現状があります。正当な手当をうけられない技術者や
職人に、明るい未来はあるのでしょうか?それもほんの数か月前まで
は、きっちりと支払われていた手当が、この急激な不況でまったく考慮
されなくなってしまっているところが多いと聞きます。これからも、経済
構造の仕組みが変わったといわれる現在、向上するという保証はない
でしょう。手に職をもって未来に希望を抱いている技術者や職人 が、
その職場環境を良しと思う人は誰もいないでしょう。高度な技術や
精度も、環境あってこそなのです。

 私は、技術者や職人を育てる環境づくりよりも、その技術や精度を
活かせる環境づくりを優先的につくるべきではないかと思います。
誰も夢のない職場にはいたくないはずです。夢を持って働ける職場
環境があればこその技術向上や設備向上です。現状ではまったく
ビジョンが描けない、寂しい未来です。正当な取引、正当な価格、
不況下では難しいと思われがちですが、一人ひとりの職場環境の
向上の意識があれば、何も難しいことではないと思います。もし、
今の状況が続くなら零細企業立国である日本の足元は確実に
揺らぐことにもなりかねないと思います。もっともっと下に目を向け
てほしい、足の爪の先くらいから見直してもらいたいと、切に願う
今日この頃です。。